2010年は「電子書籍元年」と呼ばれる。ネット販売の世界的覇者といえる「Amazon(アマゾン)」の電子書籍、「Kindle(キンドル)」が07年11月から販売開始。その後「Kindle2」、「Kindle Delux」の新型モデルを相次いで投入、急成長を遂げている。
昨年夏からは、ちょくちょくテレビの経済ニュースや経済雑誌で「電子書籍革命」の記事が取り上げられている。
‥‥実は、04頃に日本のソニーやパナソニックなどのメーカーが相次いで電子書籍を開発、販売したが、無残にも撤退。モノクロ画面であり、ページ閲覧の手間など技術的な問題がネックとなったという。
しかし、アマゾンのキンドルはそのあたりの課題は大きく変わっていないにもかかわらず、急成長しているのだ。その理由に「コンテンツの豊富と安さ」が挙げられる。ベストセラー書籍がキンドルで配信される。しかも新聞も割安で配信。
もうひとつの原因は「持ち運びやすさ」。これは書籍の根本的な問題点「重さ」から開放されることになる。なんとキンドル端末1つで3500冊分のコンテンツを保管することができる。
そして、もうひとつは「アメリカ独自の環境」だ。広大なアメリカはリアル書店に行くのにマイカーで1時間かけて行くというのもザラである。キンドルならネット配信で60秒でダウンロード。
そしてアップル社が1/27に発表した「iPAD」。9.7インチという画面のスマートフォン型多機能端末だ。
「ibookstore」という電子書籍配信サービスもこの3月にスタート予定である。
‥‥そもそも「PCの画面上では活字が読みにくい」という定説がある。ネットが今では十分に普及し、日常生活の一部となっている。しかし、それは「情報収集」や「ネット上での交流」などであり、「読書環境」に適したものではない。それが、キンドルのブレイク、iPADの登場で「読書革命」は進行しつつある。しかも20代いかの若い世代は幼少のころからゲーム機を日常的に使用しており、電子書籍に対してなんの抵抗もないだろう。紙メディアであれ、電子メディアであれ結局は配信されるのは「活字」なのだ。
キンドルの日本上陸はまだ英語版のみであるが、日本語版の配信についてはまだまだ。これから協議していく段階だという。キンドルの黒船上陸が始まったら、打撃を受けるのは「印刷・製本業界」「出版取次業界」「書店」が徐々にダメージを受けるであろう。「出版社」の配信事業もIT業界との提携になる。
ますます、紙メディアのありかたを問うことになりそうだ。
「紙メディアの没落」と捉えず、電子書籍との連動をイメージしながら柔軟に考えていくことが重要である。
これが、アメリカでブレイク中のキンドル。お手軽サイズです‥‥。

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